VMware ConverterでVistaをゲストに

Windows Vistaがプリインストールされたマシンを買って1年以上経ちますが、すぐに見切りをつけたのでその間起動したのは数えるほどです。付いていたHDDをケースにしまって、XPを入れているHDDを差して、たまにUSB-HDDブートでVistaを起動していました。



VMware製品を使っているのでOSのメディアを持っていればゲストで使うけど、買うのもなんだかなぁと思ってたら、VMware Converter:物理マシンから仮想マシンへの変換ツール - VMwareを発見(遅ぇよ(笑))。しかも無償だそうです。

というか、これVMware Workstationなどには標準でついているツールらしいんですが、VMware Workstationを持っていながら、これに気づかない鈍感力を私は持っています…。

変換後の仮想マシンVMware Playerでも再生できるみたいなので、無料で今使っているマシンのクローンを作って仮想マシンとして再生、怪しげなソフトはクローンのほうでテストして…なんて使い方ができますね。

前置き長いですが、早速、VistaVMware Converterを入れ、Vista仮想マシン化を試みました。

VMware Converterは簡単で優れたツール

やってみたんですが、VMware製品で再生するための仮想ディスク(vmdk)と設定ファイル(vmx)をいとも簡単に作ってくれました。

ステップ0 起動

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VMware Converterを起動して[Convert Machine]を押して、進むだけです。

ステップ1 ソース

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現在起動中のマシンを仮想化したいのでとくに悩むことはありません。また仮想ディスクの容量もここで指定できます。

ステップ2 デスティネーション

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ここで再生する環境のための設定をいくつか行います。VMware Playerで再生したいので、Destination TypeOther Virtual Machineを選択します。あとからなんかできる項目が多いので、あまり気にせず進みます。

ステップ3 カスタマイズ

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オプション的な設定です。VMware製品を使う上でVMware Toolsは必須ですが、これもあとからなんとかなるので、あまり気にしなくて良さそうです。

準備完了~

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以上のステップを踏めば、準備は完了です。完了を押せばコンバートが始まります。かかる時間は仮想ディスクの容量しだいですが、そんなに待たされることはなかったです。

コンバートが完了すれば、すぐに再生できます!

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仮想デスクトップを再評価

以前は仮想デスクトップマネージャは解像度の低いマシンでワークスペースを確保したり、ボスが来た!対策(笑)に、結構重要なアプリケーションでしたが、最近では使用している人をあまり見かけなくなりました。アプリケーションが(MDI|TDI)化されたり、マルチディスプレイ環境が主流になってしまったのが大きな要因だとは思います。



個人的には、最近のOSのすぐれたデスクトップ環境を堪能するのに、仮想マシン+仮想デスクトップマネージャを使うのが面白いかなと思っています。

せっかく仮想マシンを起動しても、バックグラウンドに追いやって、ターミナルエミュレータやブラウザでつっつくだけというのは少しもったいないかと。



私は仮想デスクトップマネージャにDexpotを使っていますが、フルスクリーンプレビューすると以下のような感じになります。*1

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こうしておくと、ホットキー1つでデスクトップ環境が切り替わります。

仮想マシンを最大化して表示すると、キーが仮想マシンのほうでアクティブになってホットキーで切り替わらないんじゃ?という方もいるかと思います。

そうなんです(笑)

幸い、VMware Playerは最大化したときに2つのウィンドウ*2という構成になるので、カーソルを移動し、上位のバーがアクティブな状態ならホットキーで切り替えができます。

*1 : 仮想デスクトップ1(左上):Windows XP、仮想デスクトップ2(右上):Windows Vista、仮想デスクトップ3(左下):Ubuntu 8.04、仮想デスクトップ4(右下):Fedora 8

*2 : ウィンドウクラス名でいうとVMPlayerFSBarとVMPlayerFrame