アウトライナーとしても使えるTaskPaper!超絶に書きやすい!
文書を作成するとき、しばしばアウトラインという手法が用いられます。
まずは文書全体の骨格を決めて、そこから細部を編集し文書全体を肉付けしていく手法です。
階層構造で文書を論理的に組み立てやすいので、いろんなシーンで使われていると思います。例えば私だったら、WBS、ロジックツリー、文書の目次や文章の構成、ブレスト…といった感じ。
さて、今日はiPhone/iPadアプリの TaskPaper — Simple to-do lists (¥1,200)について記事を書いてみたいと思います。
タスク管理アプリとして有名ですが、実はこれアウトライナーとして文書の組み立てに使うとすごく使いやすいんです!
iPhoneとアウトライナー
TaskPaperの紹介に入る前に、iPhoneでのアウトライナーアプリについて少し触れておきたいと思います。
iPhoneでのアウトライナーアプリといえば、一番手に登場するのは Outliner (¥600)です。Web版であるCarbonFin Outliner Onlineもあり、iPhoneアプリとの同期もPCブラウザでの編集もできるのですごく便利です!@hiro45jpさんの熱いレビューの対象にもなったアプリです!
iPhoneとアウトラインの相性の良さを教えてくれたのもこのアプリで、本当に良いアプリです。使い慣れれば、間違いなく手放せないアプリになると思います。
ただ、私にとっては多機能すぎました。オペチョンで書き上げたブロックを消してしまったこともありましたし(^^;A
もっと、シンプルインタフェースで操作性の良いアウトライナーアプリはないか…
そんな私のリクエストに応えてくれたのが、TaskPaperです!
TaskPaperをアウトライナーアプリとして考えたとき、一番の利点は画面遷移がないこと。つまりアウトプットする際に意識が分散せずにすむことです。
上の画像のように、一つの画面で文章の骨格を作ったり、肉付けを行うことができます!
TaskPaperの特徴と使い方
TaskPaperの特徴をざっと書いてみます!
- プレーンテキストベースのタスク管理アプリ
- iPhone/iPadユニバーサルアプリ :)
- SimpleText.wsと同期 :)
- Mac用のクライアントもある
- タスクは階層化が可能 :)
- プロジェクト、タスク、ノートともタギングが可能
- 高度な検索が可能 :)
- 自由度の高い操作性 :)
- 値段が高い!(1200円) :(
- 編集中に結構な頻度でフリーズして落ちる :(
使い方については@hitoxuさんが記事を書かれていて、それがすべてというほどわかりやすいのですので、ご参照されることをオススメします!
次項ではアウトライナーとしてより使いやすくするためのアプローチについて書いてみたいと思います。
TaskPaperの書式を覚えてより自由にアウトプット
TaskPaperはSimpleText.wsと同期するタスク管理アプリというだけでも使い勝手はいいのですが、書式を覚えると他のデバイス、他のアプリからもアウトプットがしやすくなります。TaskPaperの書式は以下のとおりです。
プロジェクト: <インデント>- タスク <インデント>ノート <インデント><インデント>- 子タスク <インデント><インデント>ノート <インデント><インデント><インデント>- 孫タスク <インデント><インデント><インデント>ノート :
プロジェクトの後の:(コロン)、タスクの前の-(ハイフン)、そしてインデントが重要です。
PCで文書を作成する
PCで文書を作成し、TaskPaperでアウトライン表示させるためには、
- テキストエディタで文書を作成
- 作成した文章をコピペして、SimpleText.wsに保存
もちろん、SimpleText.wsにアクセスして直編集でもかまわないのですが、ブラウザよりテキストエディタのほうが、安定していると思いますし、テキスト編集に関しては、普段使っているテキストエディタを使う方が何かと便利でしょう。 - TaskPaper for iPhone/iPadを起動して同期
という流れで行います。このときインデントはTab(¥t)です。
Mac用のクライアントは、購入していないので評価できませんが、普段使っているテキストエディタでアウトライン文書なりタスクを起こせるのは大きいかと思っています。
SimpleText.wsでこんな感じで編集した後にTaskPaperに同期させると、
WriteRoom for iPhoneで文書を作成する
あまり意味はないのですが、iPhoneのメモアプリとして一部に熱狂的なファンをもつ WriteRoom (¥600)。これは、SimpleText.wsのクライアントでもあるので、このアプリで編集した文章もTaskPaperでアウトライン文書として表示させることができます。
このとき、インデントは半角スペースx4です。
TextExpander (¥230)をお持ちの方は、いくつかのインデントのパターンをスニペットに登録しておくのも手かもしれませんね。
あ、今回の記事で、私が一番言いたいことですが、TextExpanderが現在セール中で8月2日まで230円(通常600円)です。興味のある方は是非ゲットしてみてください!
TaskPaperの今後
WriteRoom、TaskPaperの作者さんのブログであるHog Bay Software Blogを読んでいると、WriteRoom、TaskPaperともDropboxとの同期をサポートしようとしています。SimpleText.wsの運営に疲れているようにも見て取れるので、ホスト側はSimpleText.wsからDropboxにシフトすると考えて良いと思います。
Dropboxは多くのプラットフォームをサポートするストレージサービスですので、これが実現すればより良いアウトプット環境が構築できるのではないかと期待しています(^^)
おまけ
今日記事にしたようなことを先日の東京ライフハック研究会 Vol.1の2次会で、@stiloさん、@meganiiさんにお話しさせていただきました。
私は口下手な上、酔っていたので、伝わってないだろな(笑) と思いつつ今回キーボードをたたいてみました。
TaskPaperはまだ不安定なところもありますが、安定したら他はもう考えられなくなるくらいのアウトプットツールになると思っています。
勇気のいるお値段ですが、興味のある方は是非ご検討ください。